血糖値を下げる食材と調理法

◆血糖値を下げる効果のある食物繊維
　食物繊維は野菜、海藻、大豆などの豆類などに多く含まれます。こういった食材は胃の中に留まる時間が肉より長く、消化吸収を終えるまで時間がかかります。つまり腹持ちがよく、お腹が空きにくくなります。
　そして噛む回数が自然と増えるので、少量の食事で満腹感を得やすくなります。
　そのため、食物繊維を含む食材をたくさん食べると、血糖値が変動しにくくなります。　カロリー数が同じでも、食物繊維をより多く含む食品を選ぶ方が、食後の急激な血糖値の上昇を防げます。そして血液中のコレステロールを適正な値にする効果もあるのです。

◆薄味の食事を楽しむ調理法
　血糖値を下げるには、カロリーや塩分を控えた食事がよいことは言うまでもありません。しかし薄味に慣れるまでには、舌が物足りなく感じるかもしれません。それでも、野菜や肉本来の素材の味を楽しむように意識を持っていくと、食事の味わい方が違ってきます。
　お皿に盛られた料理に、直接醤油などの調味料を掛けるのは止めましょう。何もかけずに一口食べて味をみてみましょう。
　料理の上に醤油や塩をかけるのではなく、まず小皿に調味料をとって、それに料理を少しずつつけて食べるようにすると、調味料の量を減らすことができます。
　漬物など塩分の強い食品にまで日常的に醤油をかける人がいますが、これは醤油なし、で食べるようにしましょう。
　味噌汁の塩分を控えるには、豚汁のように具だくさんにすると、汁を飲む量を少なくできますし、野菜の食物繊維もたくさん取れます。
　肉や魚の調理は、ハーブやスパイスなどの香辛料を用いると風味が良くなるので、塩分とは違った味も楽しめます。レモンなどの柑橘類の果汁を使用するのもよいでしょう。
　素材本来の味を楽しむよう心がけると、食生活がぐっと豊かになります。

　これらの基本を無理なく守ることができる「藤城式食事法」があります。

　
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